最近、疲れやすくなってきたと思っているあなた、もしかするとその疲れは病気からくるものかもしれませんよ。
たかが疲れやすくなった程度で大げさではないかと思うかもしれませんが、放置しておくと重症化してしまうケースもあります。
今回はその予防として疲れやすくなったときに発症を疑うべき病気について、簡単に説明していきます。
まずは肝臓病について。
肝臓病
肝臓は「もの言わぬ臓器」といわれており、病気になってもなかなか症状が表に出てこないとされています。
そんな肝臓病の重要なチェックポイントはまさに「疲れやすくなった」ということなのです。
肝臓は体内の毒素を分解する機能があり、これによって疲れを解消しているのをご存知でしょうか?
実は体内の毒素が疲れの元となっていたのです。
□毒素とは□
毒素と聞いても具体的にどんなものなのかを知っている方はごく少数。
というわけで簡単に説明させていただきます。
毒素とは僕たちが生命活動をするにあたりエネルギーを代謝する際に排出されるものをいいます。
活性酸素がその代表的なものです。
またカドミウムや水銀、ヒ素などの環境物質を体内に取り込むことでそれらが体内毒素となり身体に悪影響を及ぼします。
さて肝臓病で機能が衰えてしまうと、この毒素の分解能力が落ちてしまうため、疲れやすくなってしまうというわけです。
疲れやすいと同時に、なかなか疲れが取れなくなるというのも肝臓病の特徴です。
中でも気を付けてほしいのは、慢性肝炎のケースです。
初期の表立った症状としては「疲れやすい」という症状しかなくなかなか気づきにくいものだからです。
ちなみに発症の原因は肝炎ウイルス、特定の薬物(イソニアジド、メチルドパ、ニトロフラントイン)などがあげられます。
慢性肝炎や肝臓病の場合、病院で血液検査をすれば肝臓の数値が異常を示しますので、疲れやすいなと感じたら内科の受診をおすすめします。
続いて糖尿病について。
糖尿病
糖尿病も初期はほどんど症状がありませんが、進行することで疲れを感じやすくなります。
これはインスリンの働きが悪くなったため細胞に十分な栄養素が行き渡らなくなっているためです。
また血糖値を下げようとして尿量が増えたことでミネラルまで体外に排出されてしまっていることが原因になっているようです。
尿量が増える反動として喉が渇きやすくなる、手や足がしびれる、ダイエットをしていないのに体重が減少してしまうなどの症状があれば、糖尿病が疲れの原因になっている可能性があります。
病院で血液検査をすると血糖値やヘモグロビンA1cが高い数値を示すので、即座に糖尿病だと分かるでしょう。
この場合も内科の受診をおすすめします。
次にバセドウ病について。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
引用:http://www.keio-emn.jp/explain/11.html
人間ののどには甲状腺という内分泌器官がありますが、ここから分泌されるホルモンが何らかの理由で過剰になってしまうのがバセドウ病です。
甲状腺ホルモンの働きによって、代謝が必要以上に高まると疲れやすくなります。バセドウ病の場合も、疲れ以外にいろいろな症状が出てきます。
代謝が向上していますので、暑がりになって汗をかきやすくなったり、食欲が増えているのに痩せてしまったり、排便の回数が増えてしまったりと。
手が震える、必要以上にイライラしてしまうのもバセドウ病の特徴です。糖尿病にもいえることですが、内分泌系の病気は素人では手に負えるものではありません。
早急に内科を受診すべきです。
メンタル面の病気
病気で疲れやすくなるのはフィジカル面に限ったことではありません。
メンタル面の病気でも疲れやすくなることがあります。自律神経失調症や鬱病などがそう。
自律神経失調症の場合、ストレスによって常に交感神経が緊張していることが疲れやすくなる原因です。
交感神経は体を緊張状態にする働き、副交感神経は体をリラックスさせる働きがあります。
交感神経ばかり働いていると、ずっと緊張状態にあるわけですから、疲れやすくなってしまうのも当然のことだと言えますね。
また自律神経失調症を放置すると、鬱病に発展してしまうケースがあります。気分が沈んでしまい、気力がわいてこないのですから、疲れを感じやすくなってしまっているというわけです。
内科を受診して異常がないと言われた場合、こうしたメンタル面の病気が潜んでいる可能性があります。
念のために神経科を受診した方がいいでしょう。
もしもイライラして眠れないなどの症状が出たときは要注意ですので早急に対処してください。
逆に睡眠の質を高めることができれば生活の質は格段に上がります。
詳しくは過去記事に書いてありますのでそちらを参考にしていただければと思います。↓
参考:イライラして眠れないときにスーッと眠りにつけるように方法
まとめ
疲れやすいというだけで、これだけの病気が潜んでいる可能性があるのです。そもそも、疲れは体が限界を感じていることのサインを意味します。
実際、管理人の知り合いも疲れやすくなったときに病院で診てもらったら、糖尿病と診断されて即日入院となった経験があります。
単なる疲労だと軽く見ないで、大事を取って病院で診てもらうくらいでちょうどいいのです。
病気になってからでは遅いです。疲れを感じ病院に行くのが億劫になっているかもしれませんが大事に至る前に早めの行動を心掛けてください。
ではヾ(・・)