ミドリムシってすげーなって思う記事を発見しました。
最近ダイエットや健康維持で注目されるミドリムシですがすごいところはそれだけではありません。
ユーグレナという企業がミドリムシを使いそれをバイオ燃料にする計画を立てているのです。もしもそれが実現したら世界の資源枯渇問題の一部を解決できるかもしれません。
同社は2020年までに商品化を目指しているとの事。
今回はミドリムシが燃料になる仕組み、その実現を目指すユーグレナに焦点を当て記事を書き進めようと思います。
ミドリムシってそもそも何?
ミドリムシと聞くとあああの緑色の単細胞生物ね。学生の頃、理科の授業で顕微鏡でみたわー。
と、なんとなく名前と色が印象に残っている方が多いのではないでしょうか?ユーグレナさんいわくミドリムシは動物でも植物でもある不思議な生き物なんだとか。
名前にムシとつくことから虫だと思っていたかもいるかもしれませんね。
ただ実際はわかめや昆布と同類の藻の仲間に所属します。
植物のように光合成をするだけではなく動物のように細胞を変化させ移動することもできのがこのミドリムシの特徴です。まさに動物でも植物でもある不思議な生き物だと言えます。
ミドリムシが燃料になるその仕組み
次世代の燃料として注目されているのがバイオ燃料です。
この燃料は植物、藻類から作り出されるわけですがミドリムシもその燃料にすることができます。
仕組みとしてはミドリムシが光合成により成長する際、油脂分を生成。この生成された油脂分が燃料となるわけです。
バイオ燃料の課題として生産コストが高いことが挙げられます。燃料1リットルに対しての作物、それができあがるまでの時間。
生産コストの問題を解決できない限り普及させることは困難を極めるでしょう。費用が収入を上回ることを知ればだれも手をつけませんからね。
しかしミドリムシの場合は従来のバイオ燃料の生産にかかるコストを大幅に減らせる可能性を秘めています。それはとにもかくにも株式会社ユーグレナの出雲社長の信念があったからこそできる話です。
そう出雲社長はミドリムシの大量生産を可能にしたのです。
どうやってミドリムシの大量培養を可能にしたの?
2005年に創業した株式会社ユーグレナ。
ユーグレナとは植物、動物両方に属する中間的微生物という意味を持っています。この企業は世界で初めてミドリムシの屋外大量培養に成功しました。
大量培養に成功する前は動物と植物の中間的微生物と言うこともあり研究は困難を極めていました。
困難を極めた理由に一般的な植物の特徴でもある細胞壁がミドリムシにはなかったためです。
正式には細胞膜でその身を守っているのですが細胞壁のようにバリアが強固でないために外的である雑菌の侵入を簡単に許してしまいます。
動物のような複雑な免疫機能も持ち合わせていないため一度外的が侵入してしまえば死を招きます。これがミドリムシの大量培養ができなかった理由です。
しかーし出雲社長はミドリムシの弱点を逆に利用し大量培養を可能にしたのです。
雑菌が繁殖できない高濃度の二酸化炭素環境を作り出すことによってね。
ユーグレナ(ミドリムシ)の二酸化炭素濃度が高いほど成長速度が高いという性質を生かし、見事に雑菌の問題をクリアしました。
2020年、ジェット燃料の商品化実現へ
冒頭でもいったように出雲社長は2020年までにミドリムシでできた燃料の商品化を目指しているそうです。
もしもそれが実現するのならどれだけ日本の企業が世界に貢献できるでしょうか。なんだか誇らしくなっちゃいますよね。(僕は何もしていませんが・・)
日本が世界に誇れるようにユーグレさんにはぜひとも成功してほしいですね。課題としてはやはりコストでしょう。
ミドリムシがいくら他のバイオ燃料に比べてコストが安いといっても通常のジェット燃料に比べればその価格は10倍になるそうです。
出雲社長自身も現在のプラントの400倍の生産能力を目指すといっています。おおー、頑張れー応援してますよー。
ということで将来日本のバイオ燃料が世界を救ったというフレーズが聞けることを楽しみに待っています。
志がある人ってかっこいいですね。そんな人間に僕もなりたいなと思う今日この頃でした。
ではヾ(・・ )