仕事でミスをした、失敗をしたときにひどく落ち込む時ってだれでもあると思います。
僕も以前、まだ会社の入りたての頃は仕事になれず、よくミスをして落ち込んでいたものです。
そして一度落ち込むとそれが頭から離れなくなり、今まで完璧にやり遂げていた業務もミスをしてしまうようになりました。
よく失敗は成功のもとなんていう言葉を聞きますが、僕はただ失敗を失敗だという認識でしか捉えていなかったのです。
ただ仕事をしていく上でようやく気づいたのです。意味の無い失敗は無いのだということに。
さて今回は仕事で失敗して落ち込む必要はない、というお話をしていくわけですが僕の経験も交えながら詳しく解説していこうと思います。
初めから完璧にできる人なんてまずい無い
高卒だろうが大卒だろうが、初めから仕事を完璧にこなせる人なんてまずいません。なぜなら勉強と仕事は言葉の通り同じものではないから。
いくら東大出身のエリートで勉強ができても、仕事は全然できないという人もざらにいます。
勉強は国語、数学など数える教科の数しかありませんが仕事の数は無限大にあります。勉強が基礎なら仕事は応用と言うべきでしょうか。
そりゃあ頭が良くて勉強ができるのなら応用である仕事も飲み込みは速いでしょう。ただ応用は何度もやらなければ体に染み付かないし、当然その中で失敗もします。
そしてその失敗をどのように受け止めることができるかで、今後に活かすことができます。
失敗を成功のもとにできる人は仕事も順調に進みますし、そうでない人はいくら失敗を重ねても成長しません。
では失敗をして落ち込む人はどうなのか?ご安心ください。失敗して落ち込む人は失敗を成功のもとにできる人です。
失敗が失敗を生むケース、失敗が成功になるケース
失敗して落ち込む人はその失敗を成功に導いていける人だ、というのはお分かりいただけたでしょう。
でも何でそれが成功へと導くのか?そう思った方もいらっしゃると思います。
そして上記では言ってませんでしたが、実は失敗して落ち込む人は失敗が成功にならない場合もあります。
ようは気づくか気づけないかの違いになるわけですが、以下では失敗のままのケースと成功へと導くケース、これら2つのケースを例題に話を進めていきます。
失敗で終わるケース
あー、やってしまったー(T∇T)
失敗してその失敗に落ち込む方は、落ち込むと同時にこう考えているはずです。
ああやってしまった、どうしよう、何で失敗したんだろう、最悪だ、もう仕事したくない。
このように色々な考えが頭の中をいっぱいにしているのではないでしょうか?
僕も当初は失敗をしたときにこうしたネガティブな感情が頭の中でぐるぐると回っていましたから。そして一度ネガティブになるとなかなか気持ちを切り替えることができません。
さらに気持ちの切り替えができない状態で新たに仕事をしようとすると、頭の中で失敗という言葉が思い浮かんで仕事に集中できなくなるのです。
最終的に今までできていた仕事まで失敗をするといった悪循環に突入します。
お気づきだと思いますが、このままでは失敗を失敗で終わらせることになります。では失敗が成功のもとになるケースはどうなのでしょうか。
失敗が成功になるケース
失敗を成功のもとにするためにはまずは失敗しても落ち込まないことです。ただ、だからと言って、ああ失敗した、まあいいやと失敗を放置してもいけません。それならまだ落ち込んだ人間のほうがまだ100倍マシです。
一応上記をまとめると
- 失敗して気持ちの切り替えができない、
- または失敗を放置するのは良くない
こういうことですね。
そしてそれを避けるために失敗しても気持ちを切り替え、なぜ失敗したのかを考える時間を作るようにしましょう。
ランチの時間、休憩時間、帰宅後・・・
色々と仕事以外で考える時間というものがあるはずですので、その時間に失敗を振り返ることが失敗を成功のもとにする策となります。
落ち込んでいるということは考えることとさほど変わりはありません。
要はその時間を別の時間にシフトさえできればミスは驚くほどなくなります。そういった意味でも失敗してそれを放置する人と、落ち込む人とでは後者のほうが成功をつかみやすいということですね。
実際に僕も失敗した直後はそれが脳裏から離れられませんでしたが、いわゆる失敗は成功のもとだということに気づいたとき失敗が怖くなくなりました。
気持ちを切り替え自分だけの時間ができた時に、自分に足りないものが何なのかを客観的に見つめなおし改善点を見つけるようにしました。
そうするとなんだか自分が見出した改善点を早く試してみたくなり、仕事が楽しくなるんですよね。
仕事で失敗する人の特徴
ネットや本を読み漁っていると、仕事で失敗を繰り返す人は大体共通点があることが分かりました。
その共通点というのが以下の通り↓
- 集中すべき場面を見極めていない
- ノートにメモを取らない
- 作業の前の確認を取らない
- 人の話を聞かない
- 語尾がはっきりしない
まだ他にもあるとは思いますが大体このようなことが書いてあります。
最後の語尾をはっきりしないというのは自信の無さを伺うことができますね。
効率よく仕事ができる人というのは体が仕事を覚えていて、自信が身についている傾向から語尾がはっきりしています。
仕事で失敗して落ち込むと自信喪失につながりますので、やはり落ち込むのではなく失敗をいかになくすにはどうすればいいのかを考えることが大切です。
話が少し変わりますがビジネス用語でPDCAという法則があります。
Plan(計画する)、Do(実行)、Check(評価する)、Action(改善する)
上記の頭文字をとってPDCAとなるわけですが、これらを意識してサイクルさせると仕事がうまくいくようになるといわれています。
まず仕事をする前に何をやるかなど準備をして作業をする。
作業を終え客観的にそれを評価し、改善点を見つけまた次の結果を出すために計画を立てると。
これを繰り返していけば嫌でも目標(成功)に近づけることができます。仕事を頼まれてただただ作業をこなす(Do)だけではいけません。
しっかりとPDCAサイクルを意識して仕事をするように心掛けることが大切なのです。成功する人というのは失敗だけではなく成功も評価して改善させようとします。
今はまだ成功はしていなくてもいずれ仕事がうまく行くようになれば成功します。
そこでなぜ成功したのかを考える。するとどうでしょうか。あれだけ失敗を恐れていた自分が仕事に対して失敗が怖くなくなります。
それどころか失敗を楽しめるというか仕事がどんどんはかどるようになっていきます。
そういった高みを目指しながら仕事ができるようになるといいですね。時には仕事に行きたくなってしまうこともあるかもしれません。
そんな時はこちらを参考にすると良いでしょう↓
メリハリをつけて仕事に望むようにしましょう。
余談
以上が仕事で失敗しても落ち込む必要が無いというお話でした。以下は余談となります。
2015年8月、南カリフォルニア大学の研究で人間の脳は失敗を犯してもそこから何かを学ぶことができた時、ご褒美をもらった感覚になっているということが分かりました。
実験の内容は以下の通り。研究チームは被験者人を用意。その方たちに複数の問題に答えてもらうというものです。
ただし1回目は正解するとお金がもらえる設定、2回目は不正解であればお金を失うという設定を設けました。
そして次に被験者が自分の犯した間違いから学ぶべきものがあったかを確かめるテストが行われます。
人間の脳は失敗をして何か痛い思いをしたときに、その状況を避けるための回避学習と、何かの行動に対しそれが報われたときそれを繰り返そうとする報酬学習と、この2つの学習能力が備わっています。
今回の実験では1回目が報酬学習、2回目が回避学習となります。
そして次に行われたテストで人間の脳は報酬学習あるいは回避学習、どちらの学習能力が働くのかを見極めるのが今回の実験の内容となります。
実験の結果、ほとんどの被験者の脳は報酬回路と呼ばれる部分が活性化していることが判明。つまり失敗をしてそこから何か学べるものがあれば人は報酬学習が働くということが分かったのです。
失敗を恐れ何もしなければ回避学習は働いても報酬学習が働く機会がなくなります。
逆に失敗を経験するからこそまた新しい形で報酬となるわけですから何も怖いものなんてありません。
そして失敗から学んで得られた報酬と言うのは通常の報酬をはるかに超えるものになると僕は思います。
成功するためには失敗は当たり前。これが失敗は成功のもとであるとも言えるのではないでしょうか?
では今日はここまでヾ(・・)